パニック映画に身を置くかのごとく

地震があった時、いつものように私は測定機械のある部屋でひとりきりで作業をしていました。作業用のテーブルで作業しようとしていたら揺れはじめ、揺れはますます激しくなり機械は窓際に倒れこんでブラインドに引っかかり気味にもたれかかってる状態に…這々の体で事務所に戻り、ヘルメットを被って全員で外に避難しました。パニック映画の中にうっかり飛びこんでしまった恐怖にずっと体の芯がわなわなと震えている感じでした。帰りは職場の人の車で送って頂き、少し道が混んでいるぐらいの中を帰ってきました。会社での尋常ではない揺れに家は惨状かと思いきや玄関にあった頑丈な壺が落ちて置物に当たって割れたり、本がなだれみたいになってる箇所があるという重篤な状態ではなかったのが不幸中の幸いでした。